近年では個人でも簡単にお金を借りることのできるサービスが充実しており、利便性が大きく向上している一方で借金苦に悩んでいたり多重債務に陥ってしまう人の数もまた増加傾向にあります。最初はきちんと返すつもりでお金を借りたものの、アテにしていた資金を手にすることができないなど様々な理由で借金が膨らんでいってしまうというケースが多く、真面目な性格が多い日本人の場合、一人で悩みを抱え込んでしまう人が多くいるのです。借金問題を解決するためには一人で悩みを抱えるのではなく、早い段階で専門家に相談をすることが大切になります。世の中には借金問題で悩む人を法的措置で救済する制度があり、合法的に負債額を減額することもできるのです。
法的に負債額を減額する手段や手続きを債務整理といいますが、一口に債務整理と言っても様々な手段や方法があります。一般的に個人が行なうこととなる債務整理の手段として主要なものには任意整理や民事再生、自己破産などとなります。任意整理は裁判所を通さずに当事者間で直接交渉を行なうことで負債額を減らす方法となります。手続きに掛かる負担が少ないという一方で債権者の同意を得られなければ成立しないという面も持ち合わせています。
裁判所を通す手続きが民事再生と自己破産となり、負債の一部を減額するのが民事再生、全ての負債を帳消しにできるのが自己破産となります。一見すると自己破産の方が良いように感じられますが、自己破産の場合は全ての資産を手放す必要がありますし、処理後の生活に一定の制限が設けられるので、よく考えて手続きを行う必要があります。